たそがれダイアリー

京急とaikoと柴田淳とZARDとちょっとのエッセイ

みんな「いい人」になりたい。

 こんにちは。しばらく沖縄にお出かけしていました。沖縄と言っても、観光コースではなく、7日間ずっと戦争と平和をテーマとして考え続けていたのです。学生のボランティアとして、沖縄戦と向き合うべく、東京から向かったのです。

 様々な人とお話しすることができた。答えのない問いだからこそ、話していてとても楽しかった。ためになった。話題が話題だからこそ、腹を割ってお話しすることができたんです。

 その中で、「〇〇(筆者)って、視点が他の人と違って、話していて面白いよね。」と言われた。なるほど、そうなのか?そうなのか?(2回目)

 

 自分にとって「平和」とはどのような状態か?

 

「心に余裕があって、他の誰かの幸せを願える状態のこと。」

 

       そんな答えを持ち帰ってきた。

 

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みんな「いい人」になりたい。

 皆さんは「素直な人」になりたいですか?なりたいって思う人が多いと思う。でも、それはなぜだ?

 なんの隠し事もなく、自分の素のままに生きることになぜ憧れるのか?

 自分自身振り返れば、日々をちょっとずる賢く、戦略立てて生きているような一面もある。それを「腹黒い」の一言で済ませて仕舞えば、それまでなんだけれど。

 そんな話をボランティア最終日の夜にしていたんだよな。いかに腹を割って距離感を縮められたかが伝わるだろう。

 その中で、話していって、自分の中で結論づいたことがあった。それは、どんな生き方であっても、皆「いい人」を目指した生き方をしているんだろうな。ということ。

 「いい人」になりたい。そのための方法がそれぞれ違うだけなんだろう。どちらかといえば、ずる賢く・戦略立てて日々を生きてしまう後者の方は、自分を責め立ててしまう時もあるかもしれないけれど、どれも皆目指している方向が同じと考えたら、少しは気が楽になるのではないだろうか。

 

 宣言します、私は「いい人」になりたい。

 

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「みんな」ありがとう!は本当か?

 最近、SNSでよく見かけませんか?「みんな」ありがとー!「みんな」大好きー!みたいな投稿。

 別に不自然に思わないならいいんだけれど、自分はなんだか違和感というか、ぎこちなさを覚えるんです。それを投稿している大部分の人たち、つまり、「みんな」大好きー!と言ってたあの子は、明日も明後日も「みんな」に連絡とってご飯行ったりしないじゃないですか。何がぎこちないかって、よくそんなにすぐ「みんな」が好きになれるな、って思うからです。

 

 「いい人」になりたい。おそらくみんな。「みんな」を好きになりたい。そうなんです。

 

 「みんな」大好き。その一言に、投稿者の一抹の不安を垣間見ることは出来ませんか?

 「いい人」を目指すものとしては、極力嫌われたくないし、嫌いたくないんです。

 だから、「みんな」と表現しているんじゃない、?

 「〇〇ちゃん、好きだよ」という投稿は、〇〇ちゃん以外を突き放す投稿になるのかもしれない。

 実際自分自身がその「みんな」に入っていたら、少し嬉しいですよね。「あぁ、感謝してくれているんだー。」程度の喜びなんだけれど。

 

 でも、私はずっと思っていたことをここで記しておきたいんだ。

 「誰か1人を愛せないようなら、みんなは愛せないんだよ。」       

                って。

 まだ世界は平和な状態だとは言えないだろう。だってまだ人類皆みんなを愛せてないもん。もしかすると、インスタに出没する「みんな」だいすき投稿者は、人類の先端をゆく人々なのかも?自分、置いていかれてる??

 でもとにかく、誰か1人が好きになれて、そこから多くの他人を好きになれるんだと思う。この順序は間違ってないと自分で勝手に思ってるんだよ。それはね、、、、。

 

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青春時代、aikoを聴いて育ったという謎のプライド

 ボランティアから帰ったら、aikoさんがザブスクを解禁していました。即登録ですよね。はい。このブログで何度もお伝えしている通り、私はaikoファンです。そうです。

 aikoさんこれまでの曲414曲すべてが聴けるようになったのだそう。

 私は、ファンとして414曲聴いているけれど、その99.9%はいつもそばにいる「あなた」を題材にした音楽なんですよ。

 私自身、aikoを「ラブソングの女王」とかって称号づけるのは好きじゃない。そもそもラブソングじゃないんよ。「あいのうた」なのよ。わかってほしい、この違い。

 私はそんな「あいのうた」を、中学・高校という大事な時期にずっと聴いていました。すごく昔のアーティストってわけではないけれどさ、aikoを聴いている男子はほとんど学校にいなかったよ。

 でも、そんな青春時代にaikoを聴いていたのは、ちょっぴり自分を誇れる一部分でもあるんです。

 だって、誰か1人を好きになることの苦しみ、楽しみを教えてもらっていたのだから。aikoはずっと、誰か特定の1人を好きになることを題材にしているんです。「世界中のみんながだいすき〜」だなんて歌詞は見たことないよ。なんなら、「世界中敵に回しても、あなたと眠る夢を見ていたい」って歌詞書くからねっ!

 

そんな、1人を大切にすることの大切さに気づかせてくれる、aikoの414曲に、今を生きる「みんな」大好き系の"現代っ子"は、容易にアクセスできるようになったのだ。これは喜ばしい。

 恋愛離れ?おいおい。現代っ子よ、順番が逆だ。aikoを聴いて出直そう。別にさ、恋愛じゃなくたっていいんよ。誰にも譲れないものを見つけるのもいいんだよ。誰にも譲れない人・ものを守る辛さを覚えようよ。現実から逃れちゃダメだ。頑張って「いい人」になりたい。そうなんだよ。そうやって、辛さを覚えていくうちに、いつのまにか「いい人」になれているもんだと思うんよ。どうかね?

 「みんな」を愛せないで、1人で模索して頑張っている人を、「ぼっち」なんて言葉で片付けないで。

 明日も私は、「いい人」を目指して、生きますよ。誰にも譲れない1人・ものを愛して、探して、、、。

 そうしているうちに、心に余裕が生まれて、他の大勢の幸せを願えるんだよ。

 

 

 

 

 最後にこの話のオチ

 自分も、SNSで「みんな」との楽しそうな写真を投稿する、れっきとした大学生。そう、"現代っ子"なんだ。

 自分への戒めのような記事になったな。

 

 

 

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