たそがれダイアリー

京急とaikoと柴田淳とZARDとちょっとのエッセイ

aikoに取り憑かれた 男子 コンタクト【aiko おやすみなさい】

 唐突だが、aikoが好きだ。こんなこと本人前にしたら絶対に言えない。家族にも友達にも言ってない。ただ、ここでなら言えそう、aikoが好き。音楽について全く知識のないど素人だけど、aikoについて書きたい。

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 中学二年生の春休みのこと。私は部活の旅行で北海道旭川市にいた。その頃、祖父に買ってもらったボイスレコーダーでFMをよく聴いていた。(FMの機能も内蔵されていた)「よし、旭川のFM聴ける!」そんな気持ちで旅行に参加した。私たちは旭川駅周辺の東横インにて宿泊。他の部員が寝静まった頃、徐にボイスレコーダーを取り出し、旭川市コミュニティFMFMりべーる(周波数87.3)」に合わせた。

 様々なFMを聴くと、その土地のローカルな情報が手に入り、別世界に足を踏み入れたかのような気分になる。私はそこに楽しみを感じていた。深夜一時ごろで、疲れていたためにそのFMを聴きながら意識を失っていった。

 次の日起きると、ボイスレコーダーに6時間ものデータが録音されていて驚いた。どうやら、FMをつけたまま寝てしまい、ボタンに誤って触れて「FMりべーる」を6時間も録音したのだという。私は道中、その6時間の録音を聴いた。

 

"絶対忘れたりしないよ あなたのこと"

 

 録音はある曲の途中から始まった。そう、aikoをよく知る方ならわかるはず、aiko2001年発売のシングル『おやすみなさい』の歌詞である。

 その日は札幌へと向かう行程で、JR富良野線の車内で、雪景色を眺めながら「なんだろう...なんかいい曲」そう思った。中学生なりの、直感。「なんかいい」

 その時は誰の曲かも知らず、ただただ6時間の録音のうち始めの5分だけを何度も繰り返し聴いた。

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 月日が経って気づいた。「いや、てか何の曲?これ?」アホか。なぜ何の曲かも知らず聴き続けられるのか!!今の自分だったら、

 「この曲はね、aikoっていう偉大なアーティストの曲でね、2001年の発売でね、秋 そばにいるよ っていうアルバムにも収録されているんだよ。」

 こう、答えることできるんだけど。

 スマホを当時持っていなかった自分は、とにかくボイスレコーダーから聞こえる歌詞を紙に書いた。

 親に「パソコン貸して」がなかなか言えず、学校のパソコン室で「最後のおやすみ じゃあね おやすみ」と検索したのはいい思い出である。

 

      Yahoo! JAPANからの回答

      「おやすみなさい-aiko

 

           ★

 

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 つまり、私は旭川aikoというアーティストに出会ったことになる。その出会いの日から今まで、私はaikoを聴き続けている。これは欠かしたことがない。継続が苦手なはずなんだけど...。もう、取り憑かれている。最近、aikoはライブで「aikoだけ聴いて、浮気しないで。」とファンに向けて伝えているそうだが、「そんなの当たり前じゃん!浮気しないよ!」私以外の"aikoジャンキー"もそう思っているはず。

 

 aikoの魅力は語りつくせないほどだ。